国公立大学の授業料免除を勝ち取る!【2026年度版】

※制度の情報は2026年10月31日時点です。
自分は、国公立大学の入学金と授業料の免除を受けて大学に通いました。今考えると本当にありがたい制度ですが、当時は条件がよく分からず、免除通知が届くまで不安で仕方なかったです。
この記事を最初に書いたのは2019年。そこから制度が変わり、2020年には「高等教育の修学支援新制度」が始まりました。2025年度からは、子供を3人以上扶養する家庭への支援も広がっています。
そこで今回は、これから国公立大学を目指す人に向けて、授業料免除の条件と申請方法を書き直しました。以前の記事にあった収入や成績の目安を、そのまま使わないようお願いします。
国公立大学の入学金・授業料はどこまで免除されるか
まず金額から。国の制度で満額の支援を受ける場合、国公立大学の昼間制では、授業料は年間535,800円、入学金は282,000円まで減額・免除されます。
| 支援の種類 | 金額・対象 |
|---|---|
| 授業料の減免 | 年535,800円まで 満額支援の場合 |
| 入学金の減免 | 282,000円まで 実際に進学する大学の入学金 |
| 給付型奨学金 | 支援区分・通学形態などで変わる 授業料減免だけの対象になる場合もある |
※2026年度。減免額には上限があり、学費や支援区分によって実際の額は異なります。家賃・食費・教材費などは別に見積もりましょう。
これだけでも、家計への負担はかなり違います。ただ、大学の学費がこの上限より高ければ差額は必要ですし、教科書代や家賃、食費までなくなるわけではありません。
生活費の支援には、JASSO(日本学生支援機構)の給付型奨学金があります。こちらは原則として返す必要のない奨学金です。卒業後に返済する貸与型とは違いますので、申し込むときに混同しないようにしましょう。
なお、ここで扱うのは大学の学部向けの制度です。大学院や夜間課程では扱いが異なります。進学先が制度の対象校かどうかも、下の文部科学省の案内から調べられます。
⇒高等教育の修学支援新制度の概要
⇒授業料・入学金の減免上限額
入学金・授業料免除の収入条件
高校生のうちは、親の収入を詳しく知らない人も多いと思います。自分の家は対象になるのか、ここが一番気になるところですよね。
以前の記事では「世帯収入400万円以下」を目安にしていましたが、現在の制度は、その金額だけで免除の可否が決まる仕組みではありません。学生本人と、生計を支える親などの住民税情報を使って審査されます。扶養や控除のほか、資産の条件も関係します。
また、家族の収入が103万円以下なら、その収入を丸ごと引いてよいという旧記事の説明も、現在の申請には使えません。たとえば父親400万円、母親100万円の家庭を、自分で「世帯収入400万円」と計算して判断するのは避けてください。
まずは親に相談して、収入の状況を聞いてみましょう。JASSOの進学資金シミュレーターでおおよその見当をつけられますが、最終的には申請して審査を受けることになります。2026年度の在学採用では、春と秋で参照する住民税情報の年度も違いますので、書類はその年の募集案内に合わせてそろえます。
⇒JASSO 進学資金シミュレーター
⇒2026年度の給付奨学金案内
子供を3人以上扶養している家庭の場合
「うちは収入が高いから無理だ」と思った人も、子供を3人以上扶養している家庭なら話が変わります。2025年度から、多子世帯の授業料・入学金の減免には所得制限がなくなりました。
ただし、きょうだいが3人いれば誰でも対象、という意味ではありません。扶養している子供の数で判定され、資産や学業の条件もあります。兄や姉の就職などで扶養状況が変わる場合は、その後の支援がどうなるか大学に聞いておきましょう。
ここで気をつけたいのは、授業料が減免されても、給付型奨学金まで必ずもらえるわけではないことです。所得・資産によっては授業料等の減免だけになります。生活費は別に用意するつもりで計算した方が安心です。
成績は評定3.5以上でないと駄目なのか
以前は評定3.5を一つの目標として書きましたが、3.4以下だから諦める必要はありません。国の制度の予約採用では、評定平均が3.5未満でも、レポートや面談で学ぶ意欲を確認する方法があります。
逆に、3.5以上あれば授業料免除が決まるわけでもありません。家計などの条件もあるため、成績だけで判断しないでください。高校から申し込む人は、奨学金担当の先生に相談するのが早いです。
ちなみに自分は、大学4年目に成績が足りず、授業料免除を受けられませんでした。これは当時の制度での経験ですが、現在も採用後の学業の確認はあります。入学時に通ったからと安心せず、大学に入ってからの勉強も大事にしてほしいと思います。
申請はいつ、どこでするのか
申請までの道順
高校生:予約採用の予定を聞く
大学生・予約採用を逃した人:在学採用を調べる
その年の募集案内で、家計情報・必要書類・締切を確認
授業料・入学金の減免手続きは進学先の大学へ
家計・学業の確認や、大学からの通知に対応
入学金を先に払うのが難しいときは、納付期限より前に大学へ相談。
この図は全体の目安です。詳しい順序・締切は学校の案内に従ってください。
高校生なら、まず学校の奨学金担当の先生に予約採用の予定を聞いてください。進学後に大学で申し込む在学採用もあります。高校での申請を逃した人も、そこで終わりではありません。
授業料や入学金の減免手続きは進学先の大学で行います。大学のホームページで「授業料免除」「入学料免除」「奨学金」の案内を探し、締切と必要書類を控えておきましょう。大学独自の支援が載っていることもあります。
特に、入学金を先に払う余裕がない場合は、納付期限より前に大学へ相談してください。支払いを待ってもらえるか、納付後に減免分が返ってくるのかは、大学の手続きによります。免除されるつもりで支払期限を過ぎてしまうのは困ります。
採用後も家計や学業の確認が続きます。大学やJASSOからの案内は、その都度読むようにしてください。
⇒文部科学省 Q&A(申請方法・入学金の扱い)
⇒JASSO 支援区分の見直し
自分が免除を受けた頃と今とでは、条件も手続きも違います。それでも、学費が心配な人にまずこの制度を知ってほしいという気持ちは、最初に記事を書いたときと変わりません。対象になるか迷っているなら、一度、学校の窓口で聞いてみてください。


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